ウズベキスタン(7)古代ホラズム遺跡巡り

古代ホラズムの遺跡、紀元前に作られた城塞「カラ」巡り

ヒヴァ発のカラ巡りツアーは1か所・3・5・7・10・13と軽く回るコースから全力コースまであり、我々は専用車による3か所コース&観光後にブハラまで送り届けてもらうことに。

最初はAyaz-kalaアヤズカラ(紀元前4~3世紀) 

↑ハーフカメラで撮りました

ヒヴァから車で約90分。途中でアムダリヤ川に架かる橋を渡ったらしいけどうっかり寝てしまい残念。アヤズカラ入り口ではユルタ(モンゴルのゲルみたいなテント)キャンプに泊まることもできるそうです。

ラクダもいましたが、ラクダを見るとMERS!と思ってしまって可愛いとかより先に怖いが来ちゃいます。MERSが発生しているのは主にアラビア半島内でかなり離れた地域だとわかっていても…

カラが見えます!近いようで遠い。砂漠なのでとっても歩きづらいです。鳥取砂丘よりは歩きやすいかな?

美しい風紋を眺めながら、砂に足を取られながら歩いていく。ヒヴァは町なのでそれなりに樹木もあり視覚的な砂漠感は無かったけど、ほんの少し離れるだけでこんなに乾燥した大地に出るなんて。

結構高台にあって広大。これが発見されずに埋もれていたというのは俄かに信じがたいですね。悠久の時の流れを感じます。

遠くにもカラが見えます。アヤズカラは3か所で構成されていて、向こうまで歩いていけるみたいだけど、そこまでは大変なのでここで引き返します。 

トプラク・カラ Toprak Kala(紀元1~6世紀)

ぽこぽこ穴が開いたような見た目でかなり好きな場所。壁だった所を歩いていきます。

ここからは紀元前1世紀の文書(木簡や革)や彩色された壁画などが発見されています。拝火教の神殿跡もあるようですがさすがに全然わからず。

どこもかなり崩壊していますが、1900年代まで発掘されず砂の下に埋もれていたことを思うと良く残っていたものだなあと。

これらの城塞が使われなくなったのは、アムダリヤ川の流れが変わり人の暮らしが変わっていったのも理由の一つ。たしかにアムダリヤ川から離れた所に位置していて不便だったのでは?と思っていました。

今も研究が進められているとのことですが、ここで見つかったものはどこで見られるのか等の案内があったら良かったな。タシュケントの国立博物館にあったのかな?臨時休館中で入れなかったのでまた行ってみないとですね。

キジル・カラ Kizil Kala (紀元1~4世紀)

ここは近年外壁の修復をしたそうで、これまでとはだいぶ雰囲気が違います。当時の外観がわかっていいですね。中の地面などはそのままでした。

キジル・カラ要塞は古代末期(紀元1~4世紀)に築かれ、後に廃墟となり、モンゴル侵攻直前の12~13世紀に再建されました。地下には金が埋まっているという伝説があるとか。

後半2か所は車を停めてすぐ入り口で規模もさほど大きくなくすぐ見て回れました。

5か所行っても良かったなーという気持ちもありつつ、アヤズカラが砂地で体力を吸われたので3か所でちょうど良かったかも。

車の中に英語の詳しい説明が置いてあって勉強しながら行けたのは良かった◎現地では全く解説パネルなど無いので予習してから行くのをおすすめします。アヤズカラでは靴の中まで砂だらけになって大変だったので靴下の替えはあった方がいいかも。


カラ巡りが終わり、アムダリヤ川沿いを走る。

車の中から撮ったのでボケボケです。

ウルゲンチからブハラに向かってしばらく行くと国境がアムダリヤ川上を走り、対岸のトルクメニスタンが見えてくるがあまりはっきりとはわからない。

しばらく何もないまっすぐの道を走ってランチの予定が、今日はお休み!その先にあるガソリンスタンドに併設された売店で菓子パンとコーヒー(インスタントのカフェオレにシナモンかけてくれる)を買ってちょっと休憩。前日までの暑さが嘘のように風が強く寒い日だったので温かいコーヒーが嬉しかった。

ブハラまでの道は本当にまっすぐで周辺にはほとんど建物も無い。日本では見ることのできない広大な大地が広がっていて、とても新鮮でした。


ヒヴァーブハラ移動とカラ巡りスケジュールと予算

ヒヴァ往復のカラ3か所巡りが専用車で1台50USドル(3人まで)、ヒヴァ-ブハラの片道送迎のみは5-6時間かかり80ドル。カラ巡りとセットで合計がいくらかは忘れてしまいましたが、130ドルとしてもトータルで9時間(10時に出て19時にブハラに着いた)チャーターしてこれなら良い買い物だったと思います。寒いのに自分の上着を貸してくれたりと親切にしていただいたこともあり、最後にドライバーさんに少しチップもお渡ししました。

ツアーのアレンジは泊まったゲストハウスでお願いしました(ゲストハウス Islam Khodja Guest House が経営するツアーデスク Khiva Tour 

列車移動はヒヴァ駅からブハラまで軽く6時間はかかるので寝台を取って寝転がりながら移動する(夜行ではない)というルートも検討。二人用個室でもそんなに高くないし列車の旅も楽しいかなと考えましたが、滞在日数と体力とを考えて車を選択。時間があって節約旅なら列車旅も良い選択かと。


ブハラ到着

長いドライブの後にブハラに到着。ドライバーさんは安全運転で送り届けてくれて、予定より少し遅くなったけど快適なドライブでした。

ホテルで一休みして夕食へ。少しぶらぶらして、すぐ近くの「ラビハウズ」にあるラビハウズ・レストランへ行くことにしました。風もあって寒くて屋外の席は空いていましたが室内は満席とのこと。池沿いにあって開放的で晴れていれば気持ちのいい場所です。

料理はラグマンとミートボールの入ったスープ、ケバブを頼みました。

ケバブは程よくスパイシーでかなり好みでした!ラグマンはスープが少なく濃い目でヒヴァで食べたものとはまた違ってこちらも美味しい。ビールもしっかり冷えていて良いです。

明日からはブハラ観光。ヒヴァよりずっと大きい町でどんな感じなのか楽しみです。


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