念願のマチュピチュへ到着!

ついにマチュピチュにたどり着きました!

日本を出てから4日後。無理せず体調を整えながらとはいえ、長い旅路でした。

エントランスゲートを通ってから10分ほど登ると、やっと憧れていた風景が眼下に広がります。

石段と坂道を上がっていくとすぐ息が切れる。高山病の心配はほとんどないとはいえ、やはり高地。楽ではない。ガイドさんは慣れたもので、こちらが音を上げる前に立ち止まって「ゆっくり行きましょう。ここで少しマチュピチュの事をお話しします」とさりげなく休憩に持ち込んでくれてありがたい。

道中ちらっとマチュピチュが見えてくる。もうすぐだ!

「もうすぐ、本やTVで見た事のあるあの風景が見えてきますのでがんばって下さい」

着いた!!「あの風景だ!」

やっとここまで来れたという感動と、もう登らなくていいんだという安堵、入り口からまあまあ登ったけどシギリヤロックより近かったなーとかちょっと休憩したいとか写真撮らなきゃとか色んな気持ちが入り混じって忙しい。プライベートガイドさんなので完全にこちらのペースで歩けるのは楽だなあ。いつもガイドさん無しで観光しているけど、たまにはこういうのも良いですね。

フィルムのハーフカメラも持っていきました!より古い感じに撮れる♪

町の奥に見える右側の山は登山コースチケットを買っていれば上ることが可能。さすがにそこまでは無理…。山の上の方まで段々畑が連なっていて、マチュピチュの住人の体力はすごいなあ。と思いました。行ってみないとわからなかった事の一つです。

なぜここが廃墟となってしまったのかは今もわからないそうです。

マチュピチュ観光はルートごとにチケットが設定されていて、この町の中だけ見るルートや山登りも出来るルートなどがあり、チケットによっては町の中でも行けない場所、また、午前中のみ行ける場所もあります。

ちなみに奥の山がワイナピチュ、ワイナ=若い、ピチュ=山で、マチュ=古い という意味だそうです。マチュピチュ山も反対側にあります。マチュピチュという町の名前は、この町の名前が残されていないために発見後にマチュピチュ山から取って付けられたものです。

段々畑の周りには食糧倉庫があり、ここだけ屋根が復元されています。藁葺きの屋根で、屋根をかけるための出っ張りが横にあり、それがあることで復元できたとか(だったかな?)。

リャマが所々にいて絵になります!「アルパカだ!」と言うと、「アルパカはこんなに高い(寒い)所にはいません。それに、もっと毛が厚い」とのこと。リャマをもっとスラっとキリっとさせて主に野生にいるのがビクーニャ。アルパカ衣類の高級店ではビクーニャも扱っています。

観光していると遺跡の維持をしている方々の様子も見ることができる。これは足元に滑り止めを敷いているところ。伸びすぎた草を刈ったり、危ない所を歩きやすくしたり。いま、こうして快適に観光できるのもこういった地道なお仕事のおかげなのですね。

日本のGWは雨季と乾季の境目とのことで、万一雨で何も見えなかったら悲しいので後悔の無いように2回(2日)行くスケジュールを組みました。初日はINCARAILのツアー、翌日は現地の旅行会社Uhku Travelさんにガイドさんの手配をお願いし(どちらも英語ガイドにしてもらいましたが、Uhku Travelさんは日本語ガイドも手配可能)、チケットとバスは自分で予約。チケットは日程決まり次第予約しないとすぐ無くなります(日程に余裕があれば現地で買う作戦もあるみたい)。ただ、今使われている予約サイトとの契約が終わることになったらしく、今後どうなるかはわかりません。必ず最新情報をチェックして下さい。

結果的に初日はいい天気で、翌日は小雨の予報ながら観光中は薄曇り。天気にも恵まれ、2回行ったことで更に思い出深い物になり、良い選択でした。これまでにも何年か置いて同じ観光地に行ったりしていますが、続けて行ったのは初めてです。東南アジアならともかく、ペルーはそう簡単にはリピートできないので(日程や体力的に)、この選択は正解でした。

観光の中でガイドさんが「マチュピチュは私たちにとって遺跡(ruin)ではない、史跡(archaeological site)です」と言っていたのが印象的でした。クスコ~マチュピチュの旅を通して、インカ帝国はスペインによって滅亡したけれど、インカの文化は今も続いていることを感じることができてとても感銘を受けました。博物館で見た、「インカ展」の中にしかないと思い込んでいたものが、今もなお街並みや生活の中に存在しているのですね。ペルーはインカ以外にも地域によって色々な文化が花開きました。その事もあちこちの博物館で学べて、本当に有意義な旅になりました。

微小藻亭日乗

Microalgae Design Lab.のクンショウモです。作品のことなど

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