シャイレンドラ王朝統治中の9世紀に建てられたボロブドゥール寺院。こんな立派な建物が10世紀もの間埋もれていたなんて、本当に驚きです。それに加えて、今もボロブドウール寺院が建てられた目的が分かっていないというのがミステリアスで。現在では王墓説が有力とのこと。
入場したらサンダルに履き替え、ガイドさんに引率されていざ寺院へ。
下の階層にはお釈迦様の生涯や仏教の教えを説くレリーフが所狭しと施されています。
上の三階層はニルヴァーナです。涅槃にたどり着きました!
ここまでとは全く雰囲気が変わりました。
人がほとんど写っていませんが実際は結構混んでいるので、しばらく人が途切れるまでまって撮影しています。
ボロブドゥールはガイドツアーでのみ寺院の上に上がることができ、個人で訪問する際は事前に時間指定チケットを購入する必要があります。
担当してくれたガイドさんの英語が綺麗で内容もとても分かりやすく、仏教用語などの聞きなれない単語はゆっくり繰り返してくれたりと聞く側に立った話し方で素晴らしい解説でした。移動中に日本語で話しかけてくれてびっくり。2年ほど日本で勉強したそうで、とても上手で感心しました。
チケット代にはサンダル代も含まれていて、遺跡を傷めないように必ず指定のサンダルに履き替える必要があります。2023年に天皇陛下が訪問された際にもこのサンダルをお召しになられたことがニュースになっていましたね。結構ちゃんとしたサンダルで、この後スリランカに行った時にホテルで履いて重宝しました。実はただのサンダルではなく、遺跡のレリーフにちなんだデザインとのこと。履物を献上するレリーフがあるそうで、気付かなかった。
ガイドさんの話では、以前は人数制限などはなく自由に出入りでき、特に昔は遺跡の重要性が知られておらず、多くの仏像などが国内外へ持ち去られてしまったそうです。現在は国がそれらを取り戻す活動をしており、見つけたら教えてね~とのこと。発見後最初の頃に来た人などは記念品とばかりに持ち帰った事でしょう。マルローもアンコール遺跡群で盗掘して捕まっているぐらいですから。
素晴らしい時間はあっという間。階段を降り外へ出るとツアーは終わりなので、あとは周辺を散策して帰ることにします。ちなみに出口にもチケット(リストバンド)チェックの人がいるので中に残ることは出来ません。
↓外周はツアー後もゆっくり見て回れます
チケットのこと
ハイシーズンの時間指定チケットはあっという間に売り切れるので、頑張って夜更かしして発売と共に購入した方がいいです!私は最初、発売日の朝のんびり朝食取ってから買おうとして残り1枚で買えず次の日に再挑戦しました。(7月末に訪問)
購入する際にはガイドツアーのコースを選択します。遺跡公園に入るだけのチケットもあるので注意。ガイドの内容は日替わりで何種類かあるので、興味に合わせて選んでください。
当日は何番のグループの席で待っててねと案内されるので、ツアーが始まる前にサンダルを交換所で指定のサンダルを受け取っておいて、あとはガイドさんについていけばOK。ここでもペットボトルの水が貰えます:)さすが常夏の国。
今回は現地のツアー会社Sesawi Tourにプランバナン周辺で1日、ボロブドゥール周辺で1日として行きたい寺院を伝えて日程を組んでもらいました。専用車1日¥7,000位で、ドライバーさんは英語も出来るし親切ですごいお得感ありました。ドライバーさんは大体チケット売り場まで付いてきてくれるし、必ずWhatsappで前日に確認&朝はホテルに着いたよと連絡くれて細やか。
東南アジアの遺跡巡り、特に有名なところはやっと一通り行けたかな。ボロブドゥールが最後になるとは。初めてアンコールワットに行ってアジアの遺跡の魅力に目覚めてからずいぶんと時が流れて、やっとここまで来れました。インドネシアはそれほど遠くないのに、ベストシーズンに来ようと思うとなかなかタイミングが合わなくて。
もっと早く来ていれば入場料も安くて自由に回れたのかなと思う反面、こうしてガイドツアー制になったことで私のようなフリーの観光客もきちんと遺跡に対する理解を深められて、保全の重要性を認識できるいい機会になったのではと思います。いま私がたまたまお金さえ払えば気軽に訪れることのできる環境にいるだけで、将来は研究者や専門の人しか入れない日も来るかもしれないなあ…。なんて色々考えたりしながらホテルへ帰ったのでした。
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